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さくら卒業生&講師からの推薦メッセージ

岐阜大学を卒業し、3年3ヶ月間さくら動物病院にて勤務医として過ごしました。
病院を選んだ決め手は、さくら動物病院の平林院長が「24時間獣医のことを考える」と僕の先輩にアドバイスをして、とても感銘を受けたという話を聞いたからです。
基礎系の研究室出身の自分にとって、動物病院の実際の現場はよくわからないもので、最初の動物病院選びによって白にも黒にも染まることのできる、ある意味危険な状態でした。
教科書に準じた正しいことをする、こんな当たり前に思える事が、獣医療ではまだ診断や治療に対しての統一基準がないため、各々のやり方というものがあるのが実際のところです。
さくら動物病院では多くの成書、獣医雑誌、学会セミナーの資料を取り揃えています。周りの動物病院と連携することや、学会へ積極的に参加すること、さらには院内でセミナーを開いたりして正しい知識を取り入れる工夫をしています。
実際、今の職場に就職した際に、それは間違っているよ、と指摘されることはほとんどなく、違和感もなく環境を変えることが可能でした。
将来的に地元での開業を考えていた自分にとって実に多くの経験ができたことも良かった点の一つです。勤務3日目くらいから簡単な診察に出始め、最初は戸惑うことばかりでした。日々、目の前の症例に対して悩み、考えることを繰り返し、1年が経ったころにはどんな症例に対しても臆することなく診察する姿勢ができました。
愛知県は毎月の勉強会が盛んにおこなわれており、専門的な知識や技術を有する病院が集まっています。
まだ教科書に載ってないような知識・技術をそこから得ることも多いのですが、“聞いたことがある”と“やったことがある”は大きな違いがあります。やらないで後悔するくらいならやろう、というさくら流のスタンスは、新しいことも積極的に取り入れるため、様々なことが実践させてもらえたと思っています。
機械を直すわけではなく、生命を対象にする僕たちにとって、治療がうまくいかないこともあります。知っている本の全てを見直しても説明がつかないこともあります。獣医師として困難な症例を目の前にしたとき、どんな姿勢で臨むことができるか、それは獣医師の質が問われる最も重要な部分だと思います。
100%考え抜いたのか、出来ることは全部やったのか。今まで見た事のない病気でも諦めず、目の前に答えはあると信じて動物が発するサインを見逃さない。
さくら動物病院で身についた精神が今も僕の根幹にあり、獣医師として大切にしていることです。

私が就職したのは長年勤務されていた副院長を始め、3人の獣医師が開業や結婚で退職されるころで、世代交代が一気に起きようとしていた時期でした。
ベテラン獣医師が卒業し、残されたのは新人2人(私と臨床5年目)と2年目の計3人。 1年目だからなどと甘いことを言える状況ではなく、どんどん積まれていくカルテを前に戦々恐々としていました。
そして少しずつ診察にも慣れてきたころ、私はある一頭の犬を助けることができませんでした。入院治療を開始したものの、急変し亡くなってしまいました。
自分の未熟さ、無力さを痛感し、獣医師を辞めようと思ったほどでした。
院内で一人呆然としていた私は平林院長と目が合いました。
叱責されるだろうと思っていると、厳しい目をされつつ黙って頷いてその場を立ち去られました。
『何をするべきか、分かっているな』
そう言われた気がしました。
それまでも必死にやっていたつもりでしたが、それからはより無我夢中で様々なことに取り組みました。
自分の引き出しを増やすために、先輩たちに無理を言って当番を代わってもらいセミナーに参加したり、自分には少し荷が重い症例でも院長はじめ先輩たちに相談し助言をいただきながら治療に当たりました。
そして3年間さくら動物病院で多くの人に支えられ、自己研鑽に励みたくさんの経験を積めたおかげで、その翌年に開業することができました。
獣医師として腕を磨くチャンスはどこにでもあるわけではないと思います。
自分を磨くチャンスが欲しいと思っていた私にとって、さくら動物病院は最適な環境でした。
さくら動物病院で身に付けた様々なこと、そして経験が、私の開業してからの大きな強みになっています。

「見えないところにも深い愛情とケアを・・・」

さくら動物病院の平林院長とは、CCRPという動物のリハビリテーションの米国認定資格 日本1期生同期で一緒に勉強させていただきました。リハビリテーションは、今では少しずつ一般化してきておりますが、その当時は、取得しようという先生方も少なく、珍しい人だな・・・・と思ったのを覚えております。
というのも、機能回復を目指すリハビリテーションは分かりやすいですが、痛みを軽減するリハビリテーションというのは動物の領域ではなかなか理解されにくい部分でありました。

そんな「縁の下の力持ち」的な内容の充実、発展にさくら動物病院は昔から積極的に取り組んでおられ、Covid-2019でセミナーの実施や実技セミナーなどが実施困難な状況でも、常に新しいアイディアでwebセミナーや、私も初めての経験でしたが、オンラインでの麻酔管理指導などをさせていただきました。

スタッフさんのスキルアップのために時間や手間を惜しまない姿勢、何より、目に見えづらい「ケア」の部分に惜しみなく力を注ぐ姿勢にいつも感激し、協力させていただいております。

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